単色では表現できない鮮やかな色柄・グラデーション・ファジーな色合いが製品に多彩なデザイン性を実現します。
Iwamura Dyeing
糸を部分的に染め、たて糸とよこ糸の染まった部分を組み合わせて織柄を作る、織物の技法のひとつ。この「部分的に染め分けた糸」を絣(かすり)糸と呼びます。縞でもなく、チェック柄でもプリントでもない独特の柄の織物になります。
絣の技術はインドで生まれたとされていて、タイ、カンボジア、インドネシア、ベトナムなどを経て日本に伝わりました。さらに琉球 沖縄 から、九州、四国、山陰と伝わり、各地で独特の絣ができました。特に有名なのは、沖縄の琉球絵絣、九州の久留米絣、四国の伊予絣、山陰の吉倉絣などです。
織物技法に使われるかすり糸のように、1本の糸を多色に染める方法をかすり染めとよびます。
かすり糸との大きな違いは、大量生産 (1 ロット 400Kg 程度)が可能となることです。糸を染液の中に浸して染める方法(浸染、ずぶ染)と異なり、染料を糸で濾すようにして付着させ、部分的に異色に染めることができるのが特徴です。
かすり染めは、2色以上でさまざまな幅や配列で染色することができるため、単色では表現できない色柄やグラデーション柄など多彩なデザイン性を持たせることができます。
また、綿、レーヨン、アクリル、ウール、ポリエステルなどあらゆる繊維素材の糸に対応が可能です。
かすり糸は様々な用途で使用されています。
●刺繍糸 ●ミシン糸 ●組紐 ●手芸糸 ●織物 ●ニット製品
●カーテンなどのインテリア製品の一部
●カーシート、電車のシートの一部